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2014年9月

2014年9月26日 (金)

太陽の塔と「いとしのドリー」

史上初の太陽の塔本!「太陽の塔Walker」にて、「いとしのドリー」をご紹介いただいております♪

太陽の塔Walker

「いとしのドリー」は事実上の絶版本なのですが、もし興味を持っていただけましたら、図書館等で探して読んでいただけると嬉しいです。

※取材時には結構いろいろな質問項目があり、調子に乗ってたくさん答えたのですが、ムック本にはほとんど載りませんでした。(いや、まぁ絶版本ですし(^_^;) せっかくですから、記念にblogに載せてしまいますね。

Q1 
太陽の塔は作品中においてどのような存在として登場させましたか?

A1
主人公の少年がクローン少女を守って悪者から逃げ回り、最後に逃げ込んだクライマックスシーンの舞台。塔の中を使おうと思ったのは偶然の思いつきですが、「生命」をテーマにした作品にこれ以上の場所はなかったと今では思っています。この世に生まれて来た命はみんな、たとえクローンであろうと同じ重さの命であり、太古から繋がる長い生命の連なりの中に含まれるのだという、この作品のテーマの象徴ともなっています。

Q2
なぜ太陽の塔を作品に登場させようと思ったのですか?

A2
クローンを扱った小説の構想に行き詰まっていた時、ある日突然ポンッと「生命の樹に男の子と女の子が登っていく」映像が浮かんで来ました。最初は、どこのなんの樹なのか自分でもわかりませんでしたが、「あぁ、太陽の塔の中にあったやつ!」と気づいたとたん、お話全体がくっきりと浮かび上がって来ました。

Q3
実際に太陽の塔を見たことがあると思いますが、作品にどういう印象を持ちましたか?

A3
外側は、万博公園に遊びに行く度に何度も見ています。なんていうか、見る度にパワーをもらえる気がします。(物理的な「力」ではなく「元気」になれるという意味の。)塔の中にある「生命の樹」を見たのは子供の頃の一回っきりなので、物語の中でちゃんと描けているのか(一応、資料には当たりましたが)ずっと不安でした。中が公開されたらもう開き直るしかないですね。

Q4
自分にとって「太陽の塔」が影響していると思う部分はなにかありますか?

A4
大阪万博会場の活気あふれる往時の姿を知る身には、会場跡地の公園にぽつんと建つ太陽の塔の姿には、まず少しのさびしさを感じてしまいます。でも、どんどん近づいて真下で見上げると、やはり今でも一種独特のパワーをもらえる気がするのです。なんだか塔自体が、すべての命を祝福してくれているように思えて、凹んでいても元気になれる気がします。

Q5
自分にとって、岡本太郎という芸術家はどのような存在で、また、もし現在の自分に影響を与えている部分があれば、それはどのようなところですか?

A5
幼い頃の私にとって岡本太郎さんは、テレビCMで「グラスの底に顔があってもいいじゃないか」と言いながら目ェ剥いてる変なおじさん、でした。大人になってから日本を代表する芸術家だと知ったのですが、それでも「グラスの底に~」の言葉はずっと心に残っていました。ただのCMとしてだけでなく、何か自分にとって冒険になることをやろうとした時に「○○が××でもいいじゃないか」と、背中を押してくれるのです。「小説の本文が大阪弁でもいいじゃないか」「児童書でSF書いてもいいじゃないか」などなど、チャレンジできたのも、この言葉のお陰です。

Q6
太陽の塔は、創作意欲にとってどのような影響を与える存在でしょうか?

A6
Q3Q4の答えにも書きましたが、太陽の塔の足元に立つと、なんだか独特のパワーがもらえるというか、元気になれるような気がします。動かない塔なのに、強い生命力を感じます。個人的には、通天閣など他の名所スポットよりも、大阪のシンボルにふさわしいと思っているので、他の作品でも大阪のランドマークとして太陽の塔(万博公園)を登場させています。

Dolly

※表紙・挿絵を白井弓子さんにお願いできたことは、本当に幸せなことでした。…再版、というよりも、少し設定を変えて書き直してもう一度白井さんに絵をお願いできたらなぁ~…と往生際悪くまだ夢見てたりします(^_^;)

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